DREAM

ep 29 国産

カタカタカタ・・・。

中二階での作業、メールとソフトへの入力。
下から声が。

「レオー、今日は焼肉で良いかなー?」

当然。

「良いともー」

懐かしく感じる今日この頃。

タレは何か気になるところだが、オイラは、あまり気にしない。
と言う事は、若干気になっている。

オイラが豚派で、お肉は底なしと言う事を知っているナオ。
会社のBBQでは、豚肉5パック持参・・・て。

「スーパーで買ってくるねー」

「ほーい」

オイラは気にしないが、ナオは国産を買ってくる。
きっと。


・・・


ジュージュー。

「レオ持ってきたの、これ全部外国産だねー」

「安くて、多いから思わず・・・」

普段はなかなか食べられない。

「今日持ってきたの全部国産だから、美味しいよー」
「ありがたく食べてねー」

野菜の量が半端無い。
お気に入りのトンカツ屋のキャベツの量も半端無いけど。

「レトルトばかりで、野菜摂らないと病気になっちゃうよー」

「そーですねー」

と言いながら、裏返すタイミングをはかる。

「油が浮き始めたら、裏返しっと」

「レオは結構上手だよねー、料理とか」

いえ、いつもレトルトなんですけど・・・

「お米の炊き加減とか、柔らかすぎずお米が立ってる?って感じ」
「アタシ好みでグー」

園児の頃からやってます。

「かっかっか」


・・・



美味すぃー




ep28 兄妹

「会社の人だからー」

なぜ中に停めない。

「そっかー、ヨロシクやってー」
「憎いよ、この色男ー」

ブブブブブブゥー。

・・・ナニを・・・

「だーれー、今の娘達ー」

・・・起きた・・・か、このタイミングで。

「あー、妹とその友達だから」
「ま、どっちも間があるときは店番してくれるから助かるよ」


・・・


「よし、いくぞ」
「かぎは、レイがしめるばんー」

カチャッ。ゴンゴン。

「しまってる」
「ミユちゃんよびにいこ」

二棟あるアパート、隣棟の4階まで呼びに行く。

園児にしては遠い距離だが、3人での登園は、あっと言う間であった。

どちらの親も付き添わない。

他の園児より長い期間居るので俗に言うワルガ○に。
その妹は、やはりシッカリ者になるという寸法である。

「おにーちゃん」
「にー」
「レオー」

刻と共に・・・。


・・・


「会社に行けたのも、彼女達のおかげだな」

「そーなんだー、ってことはここに泊まったりとか・・・」

誰かも泊まってると思うのだが。

「あーーー、買ったの開けないとーーー」

スタスタスタ・・・。

「はやっ」

コイツも速いが・・・な。











ep27 快適

涼しい、と言うか居やすい。
高額車だから強烈なA/Cと思ったが、自然な感じ。
いつも”ガタッピシッ”で熱風を浴びていたからか、眠気すら覚える車は初めてである。

「ナオ、結構買ったなぁ」
「帰りはトラックだから、いくらでもイケるな」
・・・
寝てるの・・・か。

定期巡回は、またも不発に終わった。

ボボボボボボォー。

「頭から入れて、バックでっと」
このほうが荷物出しやすいだろぉ。

ボッ。

「着いたよー」
「はい、はーい」
眼を擦りながら返事をする。
玄関を開け、荷物を持つ。

「今日帰るのかー?」
・・・
なぜ起き上がらない。
ま、いいか。

「荷物、上に上げとくよー」

やはり買った物は直ぐに開けて見たいからなー。
なんという心遣い、トラックの荷台に置かないところが憎い。

車のドアを開けたまま、放置する。
気持ち良い時は、そのままが良いし。
荷物を置いたら、ナオを見ながら外で一服だな。

・・・開けっ放しで暑くないのかなー。
どこまで耐えられるか、見ていよう。

「くっくっく」

カキィン!、シュボ。
このジッポも結構使ってるな。

「レオー、何処か行ってきたー?」

何処からか、聞き慣れた声が。

「あー、誰ーその人ー」
「誰、誰ー」

路肩に止まっている軽自動車の方から発せられているようである。

「ヌ」



ホワイト・アルバム2