DREAM

ep26 宇宙

「モールに来ると、おもわず買っちゃうんだよねぇ」

オイラは両手に買い物袋を持っている。
いや、持ってあげてる。
なんと素敵・・・な。

「レオォ、鍵わぁ?」

「おおお、右のポケットに入ってるから」
「こっちを押せば、開くから」

鍵とリングで一緒に付いている別体のリモコンキー。
アンロック時の音はしない。

「大きいトランクだねぇ、荷物も余裕じゃん」

さすが高額車、定番のゴルフバッグ2個入り。

「凄いだろぉ?」





「レオ、どぉよぉ」

E氏の傍らに、EUNOS・COSMO

左フェンダーに ”3 ROTOR RE ”のエンブレムが眩しい。

テールのマフラーカッター4本は、伊達では無い。

バムッ!

ウィーン、ウィーン。

シート位置やハンドル位置がメモリされていて、設定値で止まる。

「動く前から異次元」


2ドアクーペでこの車格!
意外と視点が低いな。
国内高額車を結構運転したが、シックリくる。

「試乗だから、レオの好きなコースで」
「県境までいいよ、燃料満タン返しだから」

・・・へ

「では、まいります」

キュルル、ボボボボボボォー。

すかさず一言。

「気をつけて、試乗だから」

そこまでの・・・

高額車の定番、無音。
3ローターでもこれか。
A/Tは街中で重宝する。
ベージュな本皮にデニムは、まずかったかな。
ステアリングの取り回しは、大きくないな。
シートからのインフォも良い。

・・・良すぎる?

「レオ、今17インチ履いてるから維持費高いぞぉ」
「一応純正ホイールの16インチもあるけど、買うなら付けるヨ」

「ぜひ」

って、一体いくらで。


よく使う試乗車用コースを走り、バイパスへ。
途中に有る秘密スポット。

「あと、ここのカーブを試さないと」

お気に入りの平坦90度カーブへ。

・・・良い。

いよいよバイパス。
昼間の為、最高速はできないが。

「踏んでみ」

左側から悪魔の囁き。

「では、ちょっと」

グィ


「はぅ!」

無音での加速Gが、体にかかる。

眼前の景色が、ぼやける。

車体全体が浮く感覚。

ジェット機

ロケット

いや、この感覚は。


ある種


宇宙

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ホワイト・アルバム2