「腹ごしらえした事だし、一服したら仕上げるかぁ」
通信機器材、設定設置は終わりアトはパーツを置き場に配置すれば完了である。
ツナギに着替え車庫へ。
「まずは一服イップクっと」
カキィン!シュボ。
いつものツナギに着替えたナオが言う。
「レオって部屋では吸わないけど、外では結構煙草吸うでしょ」
若干、目をつらせながら問う。
「そ、そぉかなぁ」
愛車を見ながらの一服は良い。
フォーーーン、フォフォーーーン!
「今日も走ってるなぁ、二輪」
昼間、馴染みの峠でお菓子を食べながらギャラリーをする。
昼は二輪、夜は四輪のステージと暗黙の掟がある峠。
「レオさん、また二輪で来てくださいよぉ」
若くして二輪レースに出場しているTクン。
バイクと同じカラーリングのタバコをいつも吸っている。
二輪と四輪の乗り手同士は仲が悪い、とヨク聞くがこの峠では当てはまらない。
「そぉだなぁ、また機会があったらね」
人懐っこい性格で、いつも笑って話しかけてくれる。
いつも。
これで何回目かな、ここで手を合わせるのは。
雨の日だったらしい・・・。
いつも吸っていたタバコを供える。
同じタバコを吸ってTクンがどんな・・・。
シャッターの外へ出る、いい天気である。
「ナオォ、もう1本イイかなぁ」
ゆっくり吸い、ゆっくりはく。
青い空を見上げながら。

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