DREAM

ep19 給油

バイパスを降り、街中に入る。

スタンドの近くまで来て開いているか確認。

「ロープは張って無いな、U字クン来てるぞ」

ボボボボボォー。

赤いトラッキンを洗車中。
音を聞くなり、いつもの笑顔で片腕を挙げながら出迎える。

「おはよーございますぅ、レオさん」
「どぉーしたの?凄い車ですねぇ」

U字クンには初お披露目だったな。

「あはは、オイラの車なんだぁ」
「ハイオク満タンねぇ」

オイラがロータリー乗りでアルからか、大のロータリーファンである。

「いやー、傷付けられないから給油も怖いなぁ」

背も高く童顔でジャニーズ系なU字クンは気も優しい人である。

「えー!60L位入りますよぉ、見た目もそぉだけどタンクも・・・」

「ま、ロータリーだからねぇ」

ユウは車の横に立ってU字クンを触っている。

「あああ、一体ナニをぉーーー」

U字クンには見えないところが・・・。

「フフフッ、U字クンって背が高ぁーい」

グラサンは外した方が良いのかも・・・。

「レオさん、いつもの様に洗車してく?」

いつものオイラは給油時、洗車用具を車に積んでくる。
さすが店長、太っ腹。

「今日は洗車イイよぉ、いつもありがとね」

「しかしコックピットも、カッコイイー」
「ちょっと座っても良いですか?」

すかさずユウがナビシートに座る。

「可愛いなぁ、ユウは」

ステアリングを握って、シフトを掴む。
各ペダルの位置を確認しながら運転デモを繰り返すU字クン。

「いやー、シート高も低いしステアリングの角度も良いですねぇ」
「ドア開けると、すぐ路面が有るのがビックリですよぉ」

全高が低くLamborghiniと同じく1070mmに設定しているのである。

「なんなら近くを廻ってくる?」

「いえいえ、ぶつけたら大変だし店も空けられないから」

バスッ!

ドアを閉め、店内へ歩き出すU字クン。

「中で珈琲でも、どぉですか?」

そー言えばU字クンも煙草吸うんだったな。

「そぉーだねぇー、一服イップクっと」

ユウがドライビング・シートで運転する真似をしている。


ホワイト・アルバム2