DREAM

ep14 満載

ガラガラガラ・・・

「オーライ、オーライ」・・・ピィーッ ピィーッ バックします♪
「オーライ、オーライ」・・・ピィーッ ピィーッ バックします♪

「オーライ、ストップーッ!」

 キィーッ、ガラガラガラ・・・

プッシュー。

「ガレージに入るには入るけど、やっぱギリギリだなぁ」

ガレージには2つの柱があり、道路から向かって左と中央に大きなパネル式シャッターが有る。
トランスポーターは左側の開口部にスッポリ格納された。

「良いカラーリングのパネルじゃん」

レオお気に入りのタバコカラーである。
上下に眩しいオレンジのラインが入り、真ん中にはロゴが貼られている。
自動車レースでさえ、スポンサー名が消されている所がほとんどである。

「かっこいいぃ、しゃしん写真っと」

ガポッ、バターン。

運転席から勢い無く?降りてくる、黒を基調としたツナギに身を纏ったナオ。

新しいツナギが真っ黒では無く、肩から入った紅白ラインが気に入らないらしく
ちょっと気合の入ったツナギを着ている。
通常袖口にボタンは無いのだが、敢えて赤いボタンを付けるこだわりようだ。
当然、手袋も赤である。

「おつかれぇ、渋滞してただろぉ」

レオは何回も往復してるだけに、道路状況はよく知っている。

「おぉつかれえぇ、お腹減ったぁ早く食べ行こうよぉ」

 睡眠不足に加えての車載と長距離運転である。

「何食べる?ハンバーグ?牛丼?」

ちょっと重いかなぁ。

「 レオお気に入りのラーメン屋で冷麺食べるぅ!」

工場に居た時、そのラーメン屋の話しをしていたのである。

「よぉーし、気合入れろよぉナオ」

ユウが聞いてても、なんだかさっぱり判らない。ラーメン屋での気合。

「じゃぁユウ、行ってくるわぁ」

軽く手を上げ、グラスを置いた。 シャッターを閉め、FIATに乗り込む2人。

ババババババァー、ババババババァー。

「結構、音が大きいねぇこの車ぁ」

後ろにエンジンを搭載しているので音が漏れやすい。
FIAT500Fチンクのシリーズは特殊な仕様以外は屋根が開くのである。
これは音を逃がす為と言われている。

「あはは、スピード出てないけどスピード感はあるんだぁ」

実際速度は出ていない。
しかし、車体の低さや振動などで早く走ってる感じがする。
これは今の自動車では味わえない爽快感。
映画でのアノ走りとソックリで楽しい。

「ヒヤッホォー!」



スーパーマーケットとは仕切られているが、同じ建物の道路側にラーメン屋がある。
昼はラーメン屋、夜は居酒屋となる。

「へい、いらっしゃい」

店内はあまりお客さんが居ない、主人は無愛想である。

「冷麺大盛りで2つねぇ」

と言うと主人がこっちに来るなり、2人を奥へ案内した。
そこは夜、居酒屋になる所のテーブルであった。

「来るぞ、来るぞぉ」

「ドキドキ、ドキドキ」

「へい、おまち」

・・・指入り。

それを見るなりナオが。

「こ、これ1人前なのぉ?」

と大きな声を出す。

主人の肩が震えていた。

大きな皿に山盛りである。これで650円は安い。
ってか、何回も来てるが食べきれるかいつもドキドキ物である。

「気合を入れろぉナオ」

何の勝負か分からないが・・・。

「い、いっただっきまぁーす」

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ホワイト・アルバム2