「やっぱり買える車がいいな」
FD3Sが生産終了と言う声も聞こえる時期である。
青みがかった赤い車。
「買います、この赤で」
そう、FC3SサバンナRX-7である。
直線と曲線の融合したボディーライン。
雑誌でGReddyⅠを見たのが事の始まり。
Ma社のディーラーにE氏が居たのが決め手となった。
馴染みの峠で、4WDの名手と謳われた人である。
「レオ、掘り出し物が出てきたからどぉ?」
と。
同棲中のE氏宅を訪れては、ロータリー談義に花が咲く。
E氏の彼女は、あのFF使いと言われる存在であるから凄いカップルである。
「いつも遅くまですみません」
とは言っていたが、色々あったであろう。
そうと決まれば板金塗装で埋め込みライトに。
と言う事で塗装屋に就職したのである。
それからは車に没頭する。
自分だけの車に、と。
そしてある日、E氏から電話で呼び出される。
「3ローターのCOSMO、どぉ?」
試乗した時の衝撃。
・・・ロケット。
約1.8トンもの車重を軽々と浮かせて飛ぶ。
「な、なんじゃこりゃぁ!」
虜である。
「買います」
即決であった。
この心臓が、この・・・。
「ユウ、お姉さん達も外で日向ぼっこさせるか」
積まれて来る荷物は相当多いだろうから。
「うん、見たい見たいぃ」
キュルル、ボボボボボボォー。
JCESE、ユーノスコスモ。
世界で唯一、3ローターエンジンを搭載する市販車。
「静かだよなー、やっぱり」
ロングクルージングにも最適である。
4km/Lの燃費と引き換えのパワー。
ボボボボボボォ、ボォ。
スペースに2台、斜めに停車させる。
見る方向や光の具合で色が変化するコバルトグレーのコスモと、
青みがかった燃えるような赤ブレイズレッドのRX-7。
「本当の姉妹だね、素敵」
2つの鼓動と3つの鼓動。
「ユウも直系の妹だな、並ばないと」
この3台が並ぶ素晴らしさ、創ってよかった。本当に。
対極とも思えるRX-7とCOSMO。
その魂は同じ。

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