カラカラカラ・・・。
シャッターを開け、車の前に椅子を置く。
満天の星空、とは言いがたく海抜1m付近では周りが明るい。
「ちょっとは星見えるから」
椅子の横に胡坐をかく。
カキィン!、シュボ。
星空と愛車を見ながらのタバコは旨い。
「レオ、タバコ吸うんだねぇ」
そう言えば今日はまだ、吸ってなかったか。
「あぁ、二十歳過ぎまでは吸ってなかったけどね」
峠に行き始めた頃は、お菓子やジュース持参であった。
ギャラリーしながらボリボリ、ゴクゴク。
あの刻までは。
もう一服したら寝るかな。あ、そうだ。ちょっと聞いてみよう。
「ユウ、家の儀式で車を買ったらその夜は車の中で寝るんだよ」
くっくっく。どんな反応を。
「やったー、一緒に寝よ寝よ♪」
ヌ。
そうなのか。
ちょっぴり残念なリアクション。
「えぇ、恥ずかしい、どぉしよぅ」
とか
「○○○しないでね」とかは・・・。
さすがに、そこまでのリアクションは入ってないか。
そう言えばユウは何歳設定なんだ?それに着替えとかどぉしてるんだ?
分からない事だらけだ・・・。取説を読まなければ。
ガサゴソ、ガサゴソ。
カーボンケースを開け、取り扱い説明書を探すレオ。
「どぉしたの?」
おおお。
「ユウの取説とかは・・・」
ムクッと立ち上がり、オイラを見下ろしながら自慢げに。
「私が07の取り扱い説明書でぇーす!」
とピースサインまで。
・・・ムムム、言い切った感がアルな。・・・見えそうだが。
07はともかくユウの、まぁいいか。
「何を教えて欲しいのかなぁ?ほれほれ」
うーむ、まるで○○教師だな。そう言えばこのグラス。
「このグラスは充電式?」
電池無くなったらユウを見れないな。
「うん、満充電で48時間持つよぉ」
「コンソールボックスに、予備のが充電されてるから」
ほぉ。それとぉ・・・。
シャッターを閉め、家中の電気を消す。
車の充電用100Vコンセントを、延長コードでフロントバンパー奥に差し込む。
ユウはアクセサリーON時及びイグニッションON時に表示される。
これでバッテリー上がりはしない。
助手席のシートを倒す。運転席はフルバケットシートの為、倒せず。
「オイラはこっちで良いよ、ユウは助手席で」
レース観戦前夜や遠乗りの時なども、何故か運転席フルバケットシートで寝ている。
助手席は空いているのだが。運転は自分だけと言う表れなのか。
「レオ、こっちで寝よぅよぉ。横になれたほうが良いよぉ」
若干、ほっぺを膨らますユウである。表情豊かだなぁ。
「早く、こっちこっちぃ」
しょうがない、そこまで言われると。
バムッ!
ドアを開け
「どぞどぞ、ご一緒に♪」・・・。
相手がグラスに映る映像の為、特に感触もないが。
助手席から見る機会もあまり無いな。
シートに寝転がり頭の後ろで手を組み、ユウの顔を。
「レオ、お疲れ様でした・・・」
聞き終わらぬうちに瞼が。
「あぁ」
今日は色々あったな。
ユウが体を重ねる。
「おやすみ」

0 件のコメント:
コメントを投稿