DREAM

ep06 風景

このバイパスが出来てから毎日のように走っている。
車をいじっては最高速テストをしたり、代車でもやったな。
元旦には、駐車場の横にあるお宮さんで初詣とか。
最近では道の駅も出来て通る車も増加している。
夏になれば海水浴客の帰りで毎日のように渋滞する。

「この駐車場は、レオお気に入りの場所?」

ユウがニヤけながらオイラの顔を覗き込む。

「そーだなー、よくココで一服したりチョッと足を延ばせば県境もあるし」

ニコニコ顔で手のひらに指でメモっている。

「チェック、チェック」
「それからそれからー?他にはー?」

小さい頃からココで育ったから、お気に入りの場所は数知れず。
ユウはGPSナビみたいにチェック箇所を覚えるのか。

「そーだなー、この帰り道でも何かあったら言うから」

はたから見れば妙な光景なのか、GPSナビにも喋るからなー。

「はぁーい♪」

返事のバージョンアップ・・・か。
信号の少ないバイパスを途中で降り、街中に入る。
道幅がグンと狭くなるが、城下町だからしょうがない。

ボボボボォー、キィッ!

「ココは?」

信号も無い街中で停車する。

「ココが有名なCOZYさん宅です」

城下町で長屋のように家が立ち並ぶ一角にCOZYさんの家が有る。

「?こおじいさん?おじいさん・・・と」

「あああ、違う違う」
「お爺さんじゃなくて、C・O・Z・Yさん!」

歳はとってるけど、お爺さんまでは・・・。

「オイラの尊敬する大先輩の家、はいメモってメモってー」

友達だけでもAKAONI宅やMICHAEL宅、これは大変な作業になるな。
旧国道に出る、道が広く感じる。
07を創るきっかけになった所でも寄るか。

そう、ある車を買ったのがきっかけである。
そしてオイラ担当の営業さんに話したのがミラクルの始まり。

ボボボォーーー。

「ここがいつもお世話になっているMa社のディーラーだよ」

車を買って以来、用事が無くてもコーヒーを貰って飲んでいた。
そんなオイラにも快くして色々な話してくれる営業さん、
変わった注文でも引き受けてくれるサービスマン。

「ここが、えーっと・・・メモメモ」

昼間ならこんな所止められないよなー。
信号が多いせいか、渋滞の嵐。脇に車を止めようものならホーンの嵐。
都会より田舎ってマナーが・・・。

街中を出て、裏道を走る。回りは田んぼばかりである。
西側に山々があり、その裾野を走る感じである。いわゆる広域農道だ。

「わー、虫の鳴き声とか聞こえるねー」

そー言えば、ユウはドコで聴くのか?
考えてみれば映像だからシートベルトもしないで良いし。
オイラだけしか見えないのも。

「このコース、今走ってきた道がお気に入りだよ」

夜、家から農道を走りCOZYさん宅を訪れ早朝にバイパスを走る。
何回走った事か。今では懐かしい感じもする。

ボボボボボボォーッ!

「ココがオイラの家、シャッター開くよ」

住宅街と商店街の間にある、ガレージ付きの家。と言うか家付きガレージ。
300坪の大半がガレージと言う、一風変わった家である。
田舎のおかげで土地区画は広い。

カラカラカラ・・・。

おおお、メモってるな。

「おっきーねー、レオの家!」

この日の為に買った家でもある。

「ユウを迎える為の家さぁ」


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