DREAM

ep04 彼女

「レオ様 初めまして」
 

「は?」

声が聞こえた。
こんな夜中のバイパス、女性など歩いてるはずも無く。
まさかテントでも張って野宿とか。
レオ様って言ったよなー。さっきの会話、聞いてたのか?

「お腹が空いたから、夕飯おごってくださいよぅ」

とか言わないよなー。ぶつぶつぶつ。

「レオ様?」

「ぶつぶつぶつ、それはそれで・・・」

何故か一人でむふふな世界に。

「レオ様、レオ様?」

顔を上げ、振り返ろうと・・・

はっ!

歳で言えば18、9であろうか。
んーサングラスでヨク見えない。
手をかけたその時。

「レオ様ぁーーーっ!」

あまりの大声にオイラはビビッて凍りつく。

「はっ、はいぃーーー」

条件反射か、ぎこちなくグラスを直し直立不動。

「レオ様、初めましてR-EO 07です」
「私はグラスでのみ存在します。」

ほ、ほぉ。骨伝導なのか?さっきの大声で骨、イってないだろうなぁ。

女性は深々と上体を倒した。
悲しいかな、こーゆー時も反射的に同じ動作をしてしまう自分がいる。

「はっ初めましてぇー、七月レオですぅ」

上体を上げ女性をガン見する。

じぃーーー。

顔色は白系ってか、日本人か。
背中まで伸びる黒髪。フレンチシャツで短めのビニスカ。高すぎない赤いヒール。
なぜ、何故なんだぁーーー。まるで好みではないか・・・。

声が出ん。

「レオ様?」

すーーーはーーー。
すーーー、はーーー。

お、落ち着けー自分。
R-EO 07って言ったよなー。確か。

「くっくっく、なーにを隠そうワータクシがー世界で1台の自分仕様マシーンの開発総責任者のななつ・・・」

って言ってる途中で消えたぞ。

女性が車の中から手招きをしている。
ナヌ!いつのまに車の中。うーむ、手ごわい。

残念ながら乗り込む姿を拝めなかった・・・。

「おおお、そーだな」

って、なんかイメージ違うな。記念すべき初乗りなのに・・・。

ドアに手を触れ、バムッ!

ドアが開いた瞬間。

彼女が俯き、つぶやく。
 
 
「・・・ありがとうございます」
 
 
その言葉はまるで・・・
 
 
「オイラこそ、ありがとう」
 
 
7月7日 彼女の誕生日

忘れる事の出来ない大切な日。

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