「レオ様 初めまして」
「は?」
声が聞こえた。
こんな夜中のバイパス、女性など歩いてるはずも無く。
まさかテントでも張って野宿とか。
レオ様って言ったよなー。さっきの会話、聞いてたのか?
「お腹が空いたから、夕飯おごってくださいよぅ」
とか言わないよなー。ぶつぶつぶつ。
「レオ様?」
「ぶつぶつぶつ、それはそれで・・・」
何故か一人でむふふな世界に。
「レオ様、レオ様?」
顔を上げ、振り返ろうと・・・
はっ!
歳で言えば18、9であろうか。
んーサングラスでヨク見えない。
手をかけたその時。
「レオ様ぁーーーっ!」
あまりの大声にオイラはビビッて凍りつく。
「はっ、はいぃーーー」
条件反射か、ぎこちなくグラスを直し直立不動。
「レオ様、初めましてR-EO 07です」
「私はグラスでのみ存在します。」
ほ、ほぉ。骨伝導なのか?さっきの大声で骨、イってないだろうなぁ。
女性は深々と上体を倒した。
悲しいかな、こーゆー時も反射的に同じ動作をしてしまう自分がいる。
「はっ初めましてぇー、七月レオですぅ」
上体を上げ女性をガン見する。
じぃーーー。
顔色は白系ってか、日本人か。
背中まで伸びる黒髪。フレンチシャツで短めのビニスカ。高すぎない赤いヒール。
なぜ、何故なんだぁーーー。まるで好みではないか・・・。
声が出ん。
「レオ様?」
すーーーはーーー。
すーーー、はーーー。
お、落ち着けー自分。
R-EO 07って言ったよなー。確か。
「くっくっく、なーにを隠そうワータクシがー世界で1台の自分仕様マシーンの開発総責任者のななつ・・・」
って言ってる途中で消えたぞ。
女性が車の中から手招きをしている。
ナヌ!いつのまに車の中。うーむ、手ごわい。
残念ながら乗り込む姿を拝めなかった・・・。
「おおお、そーだな」
って、なんかイメージ違うな。記念すべき初乗りなのに・・・。
ドアに手を触れ、バムッ!
ドアが開いた瞬間。
彼女が俯き、つぶやく。
「・・・ありがとうございます」
その言葉はまるで・・・
「オイラこそ、ありがとう」
7月7日 彼女の誕生日
忘れる事の出来ない大切な日。

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