スポーツカーと言えば赤いボディーカラー。
フロントエンジン、リアドライブ。ロングノーズで2人乗り。
ルーフは外せるほうが好い。
晴れた海岸線でお気に入りをかける。音楽とサングラス。
自分だけの車に乗って。
公道を走れる車2台、テストで1台。
計3台体勢で開発をする。
公道を走っているのは1/3台である。
そう、三つ子。
テストカーは、公道データや改良を加えながらのテストコース三昧。
2台目はテストカーのデータなどをフィードバックし、交代を待つ。
3台目はメインで、2台目との交代をしながら進化する。
K氏は週1でテストコースを走り回っている。職人と言える仕事を。
開発ドライバーを頼んだのもレオである。
始めは1人で各社や各人に協力を求めた開発総責任者。
因みにテストカーに、あのシステムはまだ搭載されていない。
今後レオとの公道データ取り次第となるであろう。
開発総責任者へのプレゼントは、レオ自ら選んだSo社が開発したサプライズなシステム。
「電装関係でSo社に頼んで大正解、眼鏡掛けると何も無い空間に人が出てくるんだから」
「ナオに見せたかったぜ、レオの彼女を」
K氏はレオの構想を、驚きながらも嬉しそうにナオに話しかける。
深夜の長距離運転のせいか、左手が小刻みに左太腿を叩く。
「はいはい、見たくも聞きたくもありませーん」
「なんでアタシかなぁー」
クチを尖らせ俯きながら目を擦る。
信号は眠っているが、ナオは眠る訳にはいかない。
一休みしたら満載で蜻蛉帰りの予定である。
「眠くなったら言えよ、代わるからさ」
「夕方まで寝てたんじゃないのか?」
又俯きながらクチを動かす。
・・・「工場から遠いんだよ、服だって・・・」
ムクッっと顔を上げ、驚いたように大声で
「ま、まさかっ」
「彼女裸とかって、なんないよねーっ!ねーっ!」
何を想像したのか、なんとなく分かるが。
「はーっはっはっは、ナオが裸んなる訳じゃないから良いだろー?」
「声も変えてるんだからって、なったの・・・か・・・ナオ」
後でレオから聞こうとK氏は心に決めた・・・。
彼女のデザインはSE社が心良く協力してれた。
あるサイトがグループ会社で、レオはそこの住人である。
似たようなサイトは色々有るが、このサイトには何か有るのであろう。
何年も住んでいるのだから。
最初の段階ではSo社のGPSナビにオリジナルソフトを提供してもらう予定であった。
ところがSo社内で面白いシステムが開発され、急遽変更されたのである。
まさにミラクルであり、サプライズ。まだ誰も体験していない空間。
これにSE社が触発され、彼女のデザインが一新。良い相乗効果であろう。
ここでナオや他のモデルが起用される。
モーションキャプチャや音声、言葉使いなどサンプリングされ
よりリアルに。
「もー彼女、名前つけて貰ったかなー」
レオにとっては彼女であり、子供である。
色々な会社、色々な人と世界で1台を創る為に。

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