刻07/07
ピィーッ ピィーッ バックします♪
ピィーッ ピィーッ バックします♪
んー、ガッツ石松。
「さすがに響くなー」
深夜の国道脇の駐車場、通る車も少ない。やはり人目の少ない刻と場所。
「んーーー、いいね」
ガポッ、バターン。
「おーい レオぉぉぉ 連れてきたぜぇ・・・彼女ぉ」
いつもより張りのある声。助手席のドアから降りてきたK氏。
オイラにとっては、あまりに恐れ多い方である。
テストドライブに協力してくれるなんて、まさに・・・。
「彼女って・・・」
車が擬人化されるのは当然か。
「まーまー、これもレオに渡さないとな」
片手に鞄ともう片手には・・・。
鞄はカーボン製のケースか。欲しかったんだよねー、こーゆーケース。渋い。
「で、あとはキーとコレね」
キーはともかくコレって、まさか眼鏡ケース。・・・えー、めが・・・ね?
サ、サングラスゥー。
おおお、新しいアイテムが。なかなかのデザイン。
今度かけよーっと。
「あ、ありがとうございますー」
にやけた顔でオイラを見るなり
「この彼女はまさに○○だから、エンジン掛けないでレオ自ら降ろしてねっ」
ねっ!
って、この状態から想像するに・・・押して降ろすとか・・・
ギィーーー、シュゥーーー、ヒューーー、カタッ。
このトランスポーターから、降ろせってかぁーーーっ!
「そーそー、キー持ってグラサン掛けてなぁー」
夜中にグラサンって。
カタッ!
何所に手をかけようかなー。
まさか夢の車を人力で押すとは、夢なのか。
「ふんグゥーーー!うぉーーー!」
燃料切れで、よく車を押したことが有る。バッテリー切れで押し掛けとか。
この車は1トン無いから、らーくらく・・・とは言えん!
ガッ、シャッ!
ふぅー、やっと降りたか。何か光ってるが。
「あとは、よろぴくー・・・くー・・・ぅぅぅ・・・」
スタスタスタ・・・
ガポッ、バターン。ガラガラガラ、ゴロゴロゴロぉぉぉ・・・
「へっ?」
・・・ぽっつぅーーーん。
あれ、素っ気無い・・・な。ま、明日も色々アルからなー。
このケースには、これからの予定やら取説やらが。
・・・あれ、ケースに紙が貼ってある。
さっき貼ってあったかなー?
えー
"最初に見た人が御主人様。レオ、見たな"
・・・とあるが、はて?
しかし、初めて見るわけではないが
月夜に輝くマイマシーン!かっちょエー!
「えーとキー、キーっと」
ごそごそ。
「レオ様 初めまして」
「は?」

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